インタビュアーの清水です。
今回は、デザイナーの大森さんにインタビューをさせていただきました。
清水:よろしくお願いします!
大森:お願いします。
清水:まず簡単に自己紹介からお願いします。
大森: オブジェクティブコンセプトに入社したのは今年の4月です。
大学ではデザインを専攻していてその経緯を買っていただき、入社してから1週間程で社内のデザイン業務をすることになりました。
以前より様々な企業のサイトを見て、型にはまったデザインが多いと感じ「この会社のデザインを変えよう!」という気持ちを強く持ちながら日々の業務に励んでいます。
入社時もポートフォリオ(作品集のこと)を持ち込み、デザインができることをアピールしました!
清水:積極的にアピールした甲斐がありましたね!
携わった業務と経緯について
清水:最近の主なお仕事について教えてください。
大森:Illustrator(デザイン用ソフト)で、Emery Dataのロゴをデザインしました。
その他、開発リーダーの塙さんから説明書データをいただき、それを元に改良したEmeryData(Search)のパンフレットも現在制作中です。
【EmeryData(Search)は滝澤さんの記事でご紹介した検索機能のことです。詳しくはこちらの記事をご参考ください。】
清水:パンフレットのデザインも担当されているのですね!
ロゴとパンフレットそれぞれの目的について教えていただけますでしょうか。
大森:ロゴに関しては、検索エンジンを作る段階になった時にトップページに配置するのが目的です。
パンフレットに関してはEmery Dataを全く知らない方々(主に社外の方々)のために作成し、社員が外部の方々に「Emery Dataとはどんなものか」ということを分かりやすく説明することができるために…という意図があります。
パンフレットは、紙面と電子データ両媒体の展開を考えています。
清水:なるほど。業務に携わった経緯を教えてください。
大森:社内デザイン業務に携わってしばらく経った4月末に、塙さんからEmery Dateの説明書の作成依頼とそれに付随したロゴ制作の依頼を受けました。
清水:業務に携わっての感想を教えてください。
大森:背景色やデータの共有の仕方について考え方が広がりました。
それまでは「どこで使うか」ということについて想像の域を出なかったのですが、「今」使うものとなりますと、エンジニアの方も「こう使いたいのでこういうデータが欲しい」との意見や要求をいただけます。
席が近かったということもありますが、こまめに意見をお伺いしながら作業するのは楽しく、勉強にもなりました。
大変だったことは、マニュアル作成の際の情報の共有と、その内容の理解です。
内容がわからないと、第三者がみて分かりやすいマニュアルにはなりません。
わからない単語はネットで検索して調べ、結果的に知識面でも勉強になりました。
清水:マニュアル作成は仕様を理解していなければならないので、難しいですよね。
デザイン面に込めた思いについて
清水:担当したデザインで、特に思い入れのあるところを教えてください。
大森:Emery Dataのロゴに新たに取り入れたものとして、オレンジ色の配色をアクセントとして採用しました。
オブジェクティブグループのコーポレートサイトにあるEmery Data紹介ページの印象(基本的にグレー基調)と、ロゴ作成依頼が来た段階でエンジニアの方が作られていたものの印象を繋ぐイメージで作りました。
プチこだわりとしては、参加した段階で既にエンジニアの方が設定された色(デザイン)との調和を意識しました。
色合いなど、現在のコーポレートサイトのEmery Dataページとロゴにデザイン面で共通性がないと、今後一般に公開して別々のページで展開した際に「同じEmery Dataの紹介である」という認識が持たれづらくなってしまいます。
そのため、コーポレートサイトのEmery Dataページには既に部分的にオレンジが使用されているので、親和性をもたせるべくEmeryData(Search)のロゴもオレンジを基調としてデザインしました。
清水:既存のイメージを崩さないように進めていったのですね。ユーザーに対して配慮していることについても教えてください。
大森:現在のオブジェクティブグループのコーポレートサイトには、EmeryDataの紹介ページもありロゴもあります。
今までのロゴはグレーですが、新しいロゴでは今までの雰囲気は壊さないようにしつつ、より目立つように判読性の高さに重きを置いています。
また、ロゴの文字を太くし、視認性を高くするようにも配慮しました。
清水:今回手がけたデザインで気に入っているところを教えてください。
大森:searchの文字と、後ろの虫眼鏡をイメージした部分です。
searchの文字自体がなくても不自然にならず、なおかつ文字があっても自然に目に入るようなデザインになっています。
虫眼鏡に関してはIllustratorで作成し、孤のカーブをオレンジの枠に寄せました。
オレンジ枠の角と「虫眼鏡」の取手の部分の角部分の角度を同じにすることで、見る人にとって違和感なく目に映り、なおかつ自然と気持ちよさを感じさせるものとなっています。
清水:ユーザーのことを考えた細かい工夫が盛り込まれていて、素敵ですね。今後作成したロゴはどのような用途で使用されるのでしょうか?
大森:作成したロゴは、主にEmery searchに使用されていくと思います。
パンフレットにもこちらのロゴを使って作成を進めていますので、少しずつでも目に入る機会を増やしていけたら嬉しいですね。
清水:一緒に作業する時に欲しいと思う人材を教えてください。
大森:ラフの段階のデザインや、「ものは試し」の精神を、たくさん共有できる方でしょうか。
「ものは試し」という言葉に共感してくださる方と作業できるのは嬉しいと思います。
清水:チャレンジによって新しいデザインが生まれて行くのですね!
今後の目標について
清水:大森さんの目標を教えてください。
大森:長い目で見ての話ですが、「会社のデザインをかえてみたい!」です。
2〜3ヶ月ごとのスパンで振り返ってみて、自分の過去の作品が未熟であると認識し、それを踏まえて新しく挑戦し、成長していきたいです。
独自のデザイン理論について
清水:大森さんにとって「デザイン」とはどんなことだと思いますか?
大森:アウトプットすることだと思います。
「こんな風にしたいな」という思いは誰しもあるので、具体的にそれをどうすればいいのかを考えることがデザイナーの仕事です。
自分の頭の中だけでなく、他の人のアイデアもアウトプットすることが、デザインなのではないのかと思います。
私は人に言葉で思いを伝えるのが苦手なので、絵で自分を表現できればと考え、絵やデザインの道に進みました。
極論をいうと、デザインとは知識の集合体です。
HTML&CSSで組み立てをする際のWEBサイトの構成もデザインです。
物にも作られた意図があり、人間工学に基づいているものがあります。
清水:デザインって「センス」のイメージがあるのですが、知識も大切なのですね!
作業裏話
清水:もし作業裏話があれば教えてください!!
大森:ロゴ自体を製作した後で、パターンや画像のサイズなど、関係者の方々からご指摘をたくさんいただきました。
リーダーの塙さんを介してメッセージのやり取りをしていましたが、最終的にエンジニアの小川さんから、直にご指摘やアドバイスをいただけました。
エンジニアの方々と話す機会になり、またわかりやすくご説明していただけまして、とても贅沢な時間を過ごさせていただきました。
清水:実際に業務の流れの中で学ぶのは大切ですね。
その他記事に書いてほしいことはありますか?
大森:特に「これを!」というのはありませんが、強いて言えば、将来的にオブジェクティブフリントのデザインチームに講習ができればと思います。
そのことで、現在松本さんと話し合っています。
清水:そこからデザインが得意な社員が増えて行くと思うとワクワクしますね!楽しみにしています。
本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。
大森:ありがとうございました!
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