こんにちは、担当の菅野(すがの)です!
今回は、オブジェクティブグループの各社が取り組んでいるソリューションに関して、Vオブジェクティブのソリューション活動についてインタビューいたしました。
落ち着いた雰囲気のある松島さん。とても丁寧に説明してくれました!
菅野:早速ですが、Vオブジェクティブ(以下VOB)ではどのようなソリューションを考えているのでしょうか。
松島:バイオメトリクスというものを取り上げています。
一口にバイオメトリクス認証といっても色々ありまして、例えば「指紋・光彩」などあります。
みなさんに馴染みがあるのは指紋と顔の認証なので、使用率が高い指紋と顔の認証システムを作ってみようと思いました。
どちらかというと顔認証の方が開発に取り組む内容としてはレベルが高いので、まずは指紋認証から始めました。
菅野:スマホのロック解除や、銀行での本人確認で使用しますよね!
バイオメトリクスの開発をすることとなった経緯をお聞かせください。
松島:たまたまVOB内にバイオメトリクスに興味がある社員が多かったので、じゃあやってみようという話になりました。
菅野:同じ内容に興味がある社員同士で開発に乗り出したのですね!現在開発はどのような段階ですか?
松島:まずは早く実現させようと、プロトタイプを完成させました。
菅野:行動が早いですね!実際形になると単純に嬉しいですし、モチベーションも上がりますよね!
生体認証といっても色々な分野で使われていますが、今回作ったプロトタイプはどのような特徴があるのですか?
松島:指紋で誰かを特定するのを想定しています。
「菅野さんこんにちは!(菅野さんが入室しました)」といった感じで、入退室管理などの認証以外の分野で使えたら良いと思っています。
菅野:出退勤の情報を指紋で管理してもらえると、確認する作業が大幅に楽になりますね。
今回作業してみてのご感想をお聞かせください。
松島:初めて取り組む内容なのでまず仕組みを調べました。
ある程度はネット上にライブラリが出ていましたが、提供されているライブラリそのままでは常に受け付けている状態に出来ないため、改造しました。
開発のためのハードがなかなか手元に来なくて、ハードなしで開発を進めていたのもあり、作業としてはかなり大変でした。
ハードが手元に届いた後、すぐに他のメンバーと動作確認をして期待通りの動作をした時は感動しましたね!実現できて楽しかったです。
菅野:メンバーと喜びを共有できるのも嬉しいですね。
開発した物に対して、思い入れのある部分などありますか?
松島:思い入れというほどではないかもしれませんが、生体認証や、開発自体が初めてというメンバーが協力して何か新しい物を作っている雰囲気が楽しいです。
開発経験が無いメンバーも、バイオメトリクスの主流やハードについての情報を集めてくれるなど、自発的に行動してくれました。
そういう意味では、活動自体に思い入れがありますね。
菅野:初心者でも活躍できる場があっていいですね。
今作っているバイオメトリクス認証は、どのような使い方をしてほしいですか?
松島:認証というよりも、入館証やIDのかわりにその人であると判断できるツールとして使って欲しいと思っています。
入力の手間が省けますし、入館証や手入力と違って入力を間違えたり、所持し忘れることがなくなりますので、とても便利になると思っています。
菅野:『その人』自体が証明になるということはとてもすごいと思います。今後はどのような展開になっていくのでしょうか?
松島:今の段階で個人特定はできましたので、どのように使用していくかをもっと詰めていく必要がありますね。
入退室管理の認証で指紋をキー情報とするなど、いろんな場面に活かせると思います。コアの部分を使いこなせれば、使う人次第で応用が効きます。
意欲的な社員に手伝ってもらって「Emery」と関わったアプリにしたいです。
菅野:「Emery」と連携することで、応用力が増えていきそうですね。
開発するにあたって、今後どのような人材を希望されていますか?
松島:技術の有る無しよりも、バイオメトリクスに興味がある人、意欲のある人、モチベーションが高い人、分からないことを楽しめる人が望ましいですね。
コア的なところはできているので、すでにできている部分を教えることはすぐにできますし、これから携わっていく方の新鮮な目線で生体認証というものを見てほしいです。
現在勉強中の方に、入力フォームや付随する部分のアプリを作ってもらおうかなと思っています。
スキルよりも意気込みを重視したいですね!
菅野:完成の目安はいつ頃になりそうですか?
松島:すぐの実現は難しいのですが、年内にはある程度実用に向けた内容にしたいです。
今できている指紋認証の部分だけでも、現在使用されているツールに付け足して取引先やお客様に提供していきたいですね。
ソリューション活動の参加の動機とは?
菅野:完成が楽しみです。
松島さんは、何故開発のリーダーになってみようと思ったのですか?
松島:やったことがないことに挑戦したいという思いがありました。
今後はこのような認証が主流になってく中で、より良いUXを提供することができるようになっていく思います。
その開発に是非、積極的に関わっていきたいと思い、参加しました。
菅野:常に新しいことに挑戦する姿勢、素晴らしいですね。
開発の裏話など何かありましたらお聞かせください。
松島:先ほど話しましたが、実際のセンサーが手元に来るまで時間がかかり、それがない状況で作っていました。
まず、受付準備の処理を実行してからセンサーが認証を受け付ける状態になるという動きを全く想定していませんでした。
実物が届いてからそのことに気づき、慌てて対応していきました(笑)
そんなこともありましたが、今は実現することができたのでホッとしています。
菅野:ハードがない状態で、想像しながら作るのは大変そうです。
そんなトラブルもなんだか楽しめていそうですね。
色々話していただきましたが、最後に一言お願いします!
松島:私もそうでしたが、バイオメトリクスというと、皆さん難しいイメージを持たれていると思います。
しかし結果的にはライブラリを利用したりすることで、指紋認証ハードさえあれば簡単に実装することができました。
なので、ITに興味がある皆さんにはもっと身近なものとして感じて欲しいです。
菅野:社内じゃなくても、例えば1社員が家でやれるレベルということでしょうか?
松島:そうですね。技術的にはライブラリを使えばそんなに難しくないです。
ハードも個人で買えるくらい、意外と安価で用意できますよ。
菅野:因みに用意したハードはおいくらだったんでしょうか?
松島:15,000円くらいだったと思います。「ピッ」とセンサーで反応するタイプは高いです。
今回は指をスライドさせるタイプですが、理屈はどちらも同じです。
認識するセンサーが小さいので、スライドさせるタイプのが安いのだと思いますが理屈は同じなので、勉強するだけならこれで問題ないですよ。
実際に使うときは「ピッ」てやるタイプの方が早くて使いやすいですが。
菅野:なるほど。個人で用意するとなるとやや高いかもしれませんが、個人で開発や勉強をすることも可能ですね!
バイオメトリクスってもっと難しいものだと思っていましたし、認証用のセンサーも手が出ないくらいに高価なものなのかと思い込んでました。
今後の発展に期待して次のインタビューの機会をお待ちしています。
ありがとうございました。
松島:ご期待に応えることができるよう頑張ります。
ありがとうございました。
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